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杏林大学医学部 第二内科学教室 循環器内科
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研究グループ及び研究課題

研究グループ及び研究課題

  1. 心臓カテーテル班
  2. 不整脈班
  3. 心エコー班
  4. 心臓核医学班
  5. 肺高血圧班
  6. 心不全班
  1. 心臓カテーテル班
  2. 不整脈班
  3. 心エコー班
  4. 心臓核医学班
  5. 肺高血圧班
  6. 心不全

上記5つの研究グループがあります。個人が複数の研究テーマを持っており、研究テーマにより研究班の枠を超えた研究グループが幾つか存在しています。 当科のポリシーは、「大学では、研究のみを行うのではなく臨床のトレーニングも同時に行い、研究と臨床ともに秀でた医師を育成する」ことです。したがって、大学院生は他の教室員と同じように病棟業務や病院の当直を行います。しかし、研究テーマによっては、病棟勤務から一定期間フリーになり研究に専念することもあります。 入局とともに大学院に進む場合は、1年目から下記の研究班に配属され研究テーマが与えられます。4年目には論文を完成させ学位審査に臨みます。臨床と研究の両立はかなりハードですが、一流の研究者かつ臨床医になることを目指します。当教室での大学院の4年間は一生のうちで最も充実した期間となることは間違いないと考えます。 入局後に大学院生にならなくとも、入局後すべての検査含めた手技、また病棟管理を会得して、入局3年目から各班に配属され、専門性を高め、かつ研究テーマが与えられ、論文を4〜6年目で完成させることを目指します。

心臓カテーテル班

グループ長 金剛寺謙 講師

虚血性心疾患、末梢血管疾患、心臓大血管の構造的疾患. (structural heart disease)に対するカテーテルインターベンションが主な仕事になります。2017年には342例のPCI(経皮的冠動脈インターベンション)、79例のEVT(血管内治療)、5例のBAV(バルーン大動脈形成術)を行っています。また、TAVI(経カテーテル的大動脈弁植え込み術)を導入すべく、ハートチームを立ち上げ、日々準備を進めております。
虚血性心疾患に対しては、血管内超音波をはじめ各種、血管内イメージングを取り入れ、病変の詳細な観察を行い、臨床、研究に応用しております。CT診断も積極的に行っており、マシンは超高精細CT装置 (東芝メディカル社製Aquilion Precision)が導入されています。
末梢血管疾患に関しては、当院形成外科とともに重症下肢虚血の診療にも積極的に取り組んでおり、血行再建に非常に難渋する症例にも様々な手法を使って救肢に全力を尽くしています。 進行中の研究内容は

  • DM症例に対するMCG(マルチファンクションカーディオグラム)を用いた虚血性疾患検出の有用性に関しての検討
  • 肺高血圧症例におけるMCG解析の特徴についての検討
  • 高リスク冠動脈疾患患者における、近赤外線分光法血管内超音波を用いた冠動脈プラークの進展に関する前向き観察研究
  • 高度石灰化を伴う冠動脈病変に対するカッティングバルーンの治療効果に関する臨床研究 近赤外線分光法血管内超音波(NIRS IVUS)による探索的検討
  • 重症下肢虚血に対するEVTにおけるエンドポイン トとしてLSFGの有用性の検討
  • 重症下肢虚血の虚血評価法として各モダリティーの比較検討

などがあります。新規治療デバイスの治験や、多施設共同研究にも積極的に参加し、他施設との連携も大切にしています。

不整脈班

不整脈センター長 副島京子 臨床教授

不整脈の治療の面白さは心電図で予想し、電気生理検査で確定診断をし、さらには高周波カテーテル焼灼術による根治が可能なことです。対象となる不整脈は年々増加して、最近ではブルガダ症候群に対する心外膜アブレーション治療が画期的な治療です。また、徐脈、頻脈、心不全に対するデバイス治療(ペースメーカー、植え込み型除細動器、心臓再同期療法)を積極的に行っています。2014年の3月より欧米と同時に日本で初めてリードレスペースメーカーの治験も開始しています。デバイスのホームモニタリング(患者が自宅にいながらデバイスチェックや心不全指標をモニターできるシステム)を取り入れて治療に活用しています。さらには他施設で治療困難であった心室頻拍の患者さんに対して心外膜アブレーション、外科との連携などで根治を目指しています。
最新の治療を実感できる部門であるのが特徴です。 研究のトピックとしては

  • 画像を利用した不整脈の基質の同定(心臓MRI)
  • 欧米との共同研究(心サルコイドーシスの診断と予後)
  • 失神の診断や治療
  • 突然死の予測因子

などがあります。週に一度抄読会、勉強会を行い全員で知識の向上をはかるとともに、一週間で治療する患者検討を行っています。安全で最新の治療を目指しています。 是非興味のある方は是非参加してください。

心エコー班

グループ長 坂田好美 教授

心エコー班員:松下健一、古谷充史、松江修平、南島俊徳、上杉陽一郎、 井坂 葵、伊藤準之助、満田寛子

心エコーは、全ての心臓血管疾患の診断および治療効果の判定に必要な検査です。しかも、非侵襲的で全ての患者さんが検査可能であり、有用性が高い検査法です。当院では年間10000件以上の検査をおこなっており、急性心筋梗塞、狭心症、心不全、弁膜症、心筋症、先天性心疾患、肺血栓塞栓症、肺高血圧症、大動脈瘤などの疾患の診断・治療効果評価をおこなっています。一般的な心エコー検査のほか、経食道エコー、運動および薬物負荷心エコー、頸動脈・腹部大動脈などの血管エコーも行っております。 当院の心エコー班では、現在以下のような検査を通して、臨床診療、研究を行っております。 救命救急センターでの24時間体制の重症救急心臓血管疾患の診断、治療法の選択、治療効果の評価 運動および薬物負荷心エコーによる虚血性心疾患の診断および心機能評価、心臓以外の手術を行う患者さんのリスク評価、心筋症・弁膜症・肺高血圧症の心機能評価 Speckle-tracking法や3D心エコーによる肺高血圧症の右心機能評価 経食道心エコーによる不整脈アブレーション前の血栓評価や先天性心疾患や心臓弁膜症の詳細評価 Speckle-tracking法による心筋虚血、心不全の心臓同期不全の評価 3Dエコーによる心形態・心機能の詳細な評価 頚動脈エコーによる高血圧、糖尿病、高脂血症、急性冠症候群の患者さんの動脈硬化評価 また、現在、研修医を含めた若手医師、検査技師の教育のための心エコースクールも開催しており、誰でも参加可能です。 今後も、心エコー技師、若手医師、心エコー専門医が一体となり、診療業務を充実し、他科や地域医療機関との連携をさらに強め、研究・教育を進めて参ります。

  • 救命救急センターでの24時間体制の重症救急心臓血管疾患の診断、治療法の選択、治療効果の 評価
  • 運動および薬物負荷心エコーによる冠動脈疾患の診断および心機能評価、心臓以外の手術を行う患者さんのリスク評価、心筋症・弁膜症・肺高血圧症の心機能評価
  • Speckle-tracking法や3D心エコーによる肺高血圧症の右心機能評価
  • 経食道心エコーによる不整脈アブレーション前の血栓評価や先天性心疾患や心臓弁膜症の詳細評価
  • Speckle-tracking法による心筋虚血、心不全の心臓同期不全の評価
  • 3Dエコーによる心形態・心機能の詳細な評価
  • 頚動脈エコーによる高血圧、糖尿病、高脂血症、急性冠症候群の患者さんの動脈硬化評価

などを日常診療および多施設共同試験を含めた臨床研究としておこなっております。
心エコー技師、若手医師、心エコー専門医が一体となり、24時間態勢で診療業務.研究に勤しんでおります。

心臓核医学班

グループ長 谷合誠一 学内講師

虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)、心筋症などの心疾患の患者さんを対象として、運動負荷や薬物負荷を利用して虚血の評価、心機能の評価を行っています。 検査時に種々の核種を使用してSPECTによる虚血性心疾患の評価や診断、dual SPECTによる虚血心筋の評価、PCI後の再狭窄の心臓核医学的評価などを行います。 また、外科手術の周術期管理として、術前、術後に虚血性心疾患の病態評価を行っています。 虚血性心疾患における心電図同期SPECT(QGS)国内臨床データベース作成のための調査研究(J-ACCESS)に参加し、心臓核医学検査に関する国内データベースの構築にも協力しています

肺高血圧班

グループ長 佐藤 徹 教授

現在肺高血圧症で外来通院中の患者さんの数は約220名で、多摩地区を中心に関東一円から通院されています。 フローランによる在宅持続療法を含めた肺高血圧症に対する治療を積極的に行っています。この治療の現在の総治療人数は約100名です。慢性肺血栓塞栓症に対しては、2009年からカテーテルによる血管形成術を施行しており、2017年3月までに約200名以上の患者さんを治療しました。 睡眠時無呼吸症候群の診断・治療も行っています。 肺高血圧症の遺伝子治療に関する研究を進めており早期の開始をめざしています。 循環器遺伝子解析は保健学部分子生物学の蒲生教授と共同で行っており、肺高血圧症の原因遺伝子を模索しています。 不整脈、高脂血症における遺伝的異常も引き続き解析する予定です。 カテーテル検査中に運動負荷試験をあわせて行っており、循環動態を検討することで、肺高血圧の早期診断に応用しています。

心不全班

グループ長 河野 隆志 准教授

心不全班は、循環器内科の各診療チームのサポートにより、隙のない高度専門診療を科全体として提供し、心不全予防・治療を実践します。心不全班は多職種チームの主軸を担います。重症心不全に対する補助循環治療、心臓リハビリテーション、予防医療 (睡眠時無呼吸症候群を含む)、緩和ケアなど、心不全診療に欠かせない包括的医療を提供するとともに、その担い手となる若手を育成します。
研究は、より良い診療を心不全班が提供しつづけるために重要です。当院が参加する多施設共同心不全レジストリ (West Tokyo Heart Failure Registry [WET-HF]; 2006年開始、4000例の症例登録[WET-1]、2018年よりWET-2が開始)は、臨床研究コーディネータによる支援のもと、良質なデータベースとして現在も発展しており、我々の大きな強みです。具体的な我々の報告をご紹介しますと、例えば、日々の診療で心不全患者さんに何気なく処方しているガイドライン推奨薬剤が、高齢者や腎機能障害の場合は必ずしも予後と関連しないことを報告しました。その結果は、学会シンポジウムで大きく取り上げられ、高齢化社会における実臨床の薬物治療の議論が今も活発に行われています。このような研究の原点は、臨床現場に常に立ち続けている若手医師が診療で感じる疑問から始まることが実は多いのです。現場感覚で生まれた解決不可能な疑問は大変重要です。その問題を解決すべく、研究デザインの立案・データ解析・学会[欧米主要学会]発表/論文作成まで、当院のみならず、施設を越えた心不全・臨床研究の専門家が支援します。”臨床研究の実践による問題解決能力”を身につけた医師の裾野を拡げるとともに、新たな知見を現場に還元し続けます。
単施設として詳細に情報を取得することが、臨床の疑問の解決の近道となることも多々あります。血行動態や運動耐容能評価による病態把握・リスク層別化、睡眠時無呼吸症候群の臨床的意義、患者視点を踏まえた適切な意思決定支援の在り方などの単施設での研究も行っております。

その他

心臓MRIによる心筋梗塞の組織診断、肺塞栓の治療と予後評価、急性心筋梗塞の生化学的診断法、夜間無呼吸症候群と心不全の関係など、研究班の枠を越えたテーマもあり、さらに虚血性心疾患の発症のメカニズムに関する凝固線溶系の研究、心毒性抗癌剤の研究など循環器班と血液班との共同研究もあります。