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杏林大学医学部 循環器内科学教室
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肺循環

肺循環

肺循環チームの特徴

 稀少疾患であり、かつ難病特定疾患である肺動脈性肺高血圧症(PAH)及び慢性血栓塞栓性肺高血圧症を中心に肺高血圧症全般の診療と、一般的に”エコノミークラス症候群”と言われている急性肺血栓塞栓症を主に診療しているグループです。当院で診療を受けている肺動脈性肺高血圧症の患者さんや、慢性血栓塞栓性肺高血圧症の患者さんの数は国内有数の施設の一つです。肺循環チームのトップである佐藤徹教授が2009年から当院へ赴任されてから8年間の実績の積み上げにより、地域の施設だけでなく、関東甲信越から毎年当院に多くの症例が紹介されています。
 肺高血圧症の一つである慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH; 国内難病認定患者数約3000例)に対して、カテーテル治療(BPA)の指導施設として学会で認定を受けている施設は11施設のみであり、当院はその指導施設の一つです。(2018年3月現在)また、学会から指導医として認定を受けている4名の医師のうち1名は当班在籍者です。他院からの依頼で、指導している医師も複数おり、また毎年国内外から当院の治療を見学するために多数の医師が来院しています。
 また、当院の特色である高度救急医療を生かし、重症の急性肺血栓塞栓症の診療も行っており、肺塞栓症の急性期から慢性期の診断治療にも力をいれています。
 研究面では、杏林CRCC研究所所長である蒲生忍教授や慶應大学医学部循環器内科片岡雅晴講師と共同して、肺高血圧症の遺伝子異常の側面から病態解明を行っています。また米国のStanford大学やMayo clinicとの交流もあり、留学の受け入れのお願いや、共同研究に関しても話し合っています。5年に一度開催される肺高血圧症ワールド・シンポジウムにも積極的に参加し、2018年フランスのニースで開催された第6回会議では、当班の竹内かおり先生がBest poster presenterに選ばれました。